殺人メルヘン(作者:ブニャンニャン黒様)
二足歩行をして言葉を操る、ユーモラスでメルヘンな動物たち。
彼らはいつも楽しく生きていました。
しかし、ある日仲間のとらみが思いがけない事故で亡くなってしまい、そこから何かが変わっていってしまう――。
昔々、あるところに、から始まる、「生き物」達の物語。
複数の章から成り立つ、選択肢無しの一本道短編ノベルゲームです。
親しい友を亡くし呆然としたり嘆いたり、彼らの言動はまるで私達人のよう。
仲間は主人公のとらお、ねこちゃん、ひつじろう、うしすけ。そして亡くなったとらみです。
名前でピンと来る方もいらっしゃると思いますが、何故かこれ、草食動物と肉食動物が入り混じっているのです。
我々の価値観からすると相容れないはずの二種がどうして仲良くしていられるのか。
これがメルヘンの世界だから?そうだったらどれだけ素敵な事でしょうか。
とらみの死後、動物達の死は続いていきます。
それも明らかに殺害されたとわかる異常な形で。
一体誰が、何のために?
意味のわからない猟奇的な殺害には素直に恐怖しました。
そしてゲーム画面のふわふわしたような、それでいて我の強い独特なイラストが、そんなプレイヤーの恐れる心を絡め取っていく錯覚さえ覚えました。
作者様が仰っている通り、最後に明かされた真実には大変驚きましたし、膝を打ちました。
なるほど、殺人メルヘンとはこういうことかと大満足です!
こちらの作品、ありがたいことに読者様から情報提供頂きプレイさせて頂きました。
素晴らしいゲームに出会わせてくれた作者様と読者様に感謝を。
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