ハイガト(作者：Studio 六様)
あらすじ:108部隊、及び108前線偵察基地に伍長として配属された主人公・ハイガ。
しかし彼の実態は、ここを探るべく送られた捜査官、兼処刑人だった。
限られた時間の中、彼は真実へと辿り着けるのか？
軍隊×考察ホラー、ここに開幕。
軍隊かつ考察物となるとどうしても難しい印象が先にたってしまいますが、今作はそうお堅く難しい感じはなく、登場人物――特に主人公の会話の選択肢がユニークで、ともすればそれらを忘れてしまいそうなほどコミカルになったりもします。他のキャラクターも一癖ありますが悪い人じゃなさそう。
しかし逆にそれが得体の知れない不気味さを醸し出していて良い感じ。
ですが主人公が色々な意味で強そうなせいもありホラー度は低め。アクション要素もない為、気負わずプレイ出来ます。なによりブラウザでプレイ出来るというのが気軽で良いですね。
基本的には与えられた仕事をこなす為に、基地内を探索、情報収集に努めましょう。一定日数を経て、情報がきちんと揃っていれば真相エンド。ふざけ続けたり、情報収集に不足があると他エンドになります。逆に言うと、情報さえ揃っていれば、土壇場になってようやく情報を見る、くらいのことが出来ちゃいます。
エンディング数は多め。エンディングによって展開は勿論、入手出来る情報が違ってきます。しかしなんと周回用セーブデータ(一部イベントスキップ可能)が作成可能ですので、二周目以降エンディングを回収したい、考察の情報が欲しい方はご活用ください。
ただ二周目で真相エンドに到達したいと言う方に覚えていて欲しいのは、四階ではスキップしないこと！これだけです！自分はこれで詰んでました…！
因みに一番印象が強かったのは最初に見た未解決エンドです。初めて見た時は物凄く驚きましたが、このゲームでは一番好きなエンドです。どうも真相エンドはやりきれない気持ちになるんですよね…でも解決編としては真っ当なのかな。
そういえば各種エンドに辿り着く為に必要なのが情報の書かれたアイテム。このアイテムはわかりやすく書類や手紙の形で置かれているので、カチカチ連打作業をしなくて良いのが大変助かりました。ですが一部背景には固有のリアクションがありますので、気になるところはクリックしてみるのもおすすめ。入手した紙類はメニューのハイガの鞄から閲覧可能です。
ストーリーに関しては本当に色々な方向からのエンディングがある為、普通にプレイして見るのは勿論、情報を繋ぎ合わせて考察するのも楽しかったです。
公式サイトの方で今作の考察についての補助がなされているので、考察好きさん、裏話好きさんはプレイ後にご覧になってはいかがでしょうか。
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