狂い月(作者:3色ぱん様)
あらすじ:普段と変わらない日常を過ごしていた主人公。
しかしある日持ちかけられた『幽霊屋敷』の噂に巻き込まれ、四人のクラスメイトと共に屋敷へと脚を踏み入れる。
その場所に秘められた真実も知らずに――。
今作はホラー探索ADV。眼鏡の少年が主人公の満くんです。
噂の幽霊屋敷に閉じ込められた四人ですが、脱出の手がかりを見つける為に探索をする内に、この屋敷で起こった悲劇の一端を知ったり、主人公が幼少期に失った記憶がフラッシュバックしたり、ついには気が触れてしまう者も……。
と言う流れです。
この作品でパッと目を惹くのは、やはり冒頭から惜しげもなく挿入されるイラストの美しさではないでしょうか。
マットな色使いが作品と屋敷の重厚さとマッチしていて、良い雰囲気です。
イラストやアニメーションの使い方もまた巧い！探索中、隠されているものを覗き見たり、隠れたりする時は一人称視点な為没入感があり、とても恐怖心を煽られました。
探索と謎解きについて。
マップはとても広いです。地図が入手出来るので、資料に分類されたそれと現在地をなんとなく照らし合わせて進みましょう。
リアル方向音痴ですが、ずっとぐるぐる回っていたらどうにかなったので大丈夫です、屋敷はどこかしら繋がっているものです！
そういえば、屋敷が広いので、満くんの歩きが早かったのが地味に助かりました。脚が長いんでしょうね。
そう、難しくないといえば謎解きです。
謎解きが苦手な自分は半分以上公式サイトに頼ってしまったのでなんとも……。ただなんでそれがそうなるんだよ！とキレるような雑な物はなかったと思いますので、ぴかぴか光るアイテムだけでなく、屋敷全体を細かに調べていけば答えは出ると思います。リアルメモは必須。
序盤で出て来てそのまま使わずにいたアイテムが、意外な時に使えるようになったりします。
そういえば探索中はおどろおどろしい曲が流れたりはせず基本無音なのですが、そのせいで逆に緊張してしまい、そんな時にミシッと傷んだ床板が軋むと、こっちはもう飛び上がりそうな程驚きました。
こちらマルチエンディングとなっておりまして、行動次第でノーマルかトゥルーかが決まります。
一周目の方は方はノーマルだと思いますが、おまけを見てからもう一度セーブデータをロードして、トゥルーを目指してみてください。
トゥルーエンド、必見です。
狂い月、と言うタイトルの良く合った、面白い作品でした。
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