hôtel de noyerの招かれざる客人(作者:カナタカユウ様)
あらすじ:気がつくと少年は見知らぬホテルのロビーにいた。
呼び鈴に呼び出された謎の異形頭はフロントマンを名乗り、少年の登場を訝しみならがも持て成そうとしてくれる。しかし少年が泊まるつもりはないと言うと突如激昂。
あまりの激しさに戸惑う少年だが、そこを一人の少女が助けてくれた。
そこから二人は手を取り合い、ホテルからの脱出方法を模索する。
皆さんご覧になってください、貴重な安心カテゴリー作品です！しかも面白いので堪りません。
ゲームの内容としてはホテル内を探索し、鍵を手に入れ、シナリオを読み進めていく謎解き探索アドベンチャー。謎解きは少し引っ掛かりましたがそこまで難しくなく、いざとなったら公式サイト様がヒントを出してくださっているので大丈夫です！
主人公達にはホテルに来た時、来る前の記憶がありません。
未だ幼き少年少女、普通なら錯乱してもおかしくない状況ですが、そうならなかったのは頼れる女性と守るべき少年と言う相互関係が一時的に結ばれたからでしょうか。改めて考えるとゾッとしませんね。一人だったら詰みそうです。
主人公達が一人でなくて良かったと思うもうひとつは、ホテル内はフロントマンの他にも異形の者達が沢山だと言う点。
それは主人公組以外の宿泊者です。彼らは水飲み鳥の玩具のようだったり、信号機を埋め込んだ紙粘土のようだったり、他にも部屋の数だけいらっしゃいますが、どれも皆、主人公達と同じ人とは思えない造形をしています。初めは警戒心しか抱けません。
しかし会話を試みていく内に、相手が人と同じ思考を持っていること、けして悪いものではないことに気付けます。
そうするとぐっと親しみやすくなりますね。気になるけど親しめない子もいますが……。自分は5号室の宿泊者が好きです。詠唱は必須だよな、わかるぞ。
皆に助けられながら脱出の手がかりを集め、そしてエンディングへ――。
この作品のバッドエンドで泣き、トゥルーエンドではもっと泣きました。
短編遊んでリフレッシュしようとは思っていたのですが、まさか泣くとは思っていなかったので、正直今もびっくりしています。
主人公達とその仲間達、そしてホテルを愛する彼ら。それぞれの優しい気持ちを、正面から受け取れたのかなと。
とても素敵な体験をさせて頂きました。皆様にもぜひぜひ！！プレイして頂ければなと思います。
因みに公式サイト様では今作の壁紙のDLも出来ますよ～！
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