親愛なる○○へ(作者:皐月の夢様)
あらすじ:大学に入学し一人暮らしをしている主人公つかさ。
一週間前から彼女の元に差出人不明の不気味な手紙や贈り物が届くようになった。
これはストーカー?恐怖に怯えながらも、つかさは犯人を調査していく。
主人公つかさが黒い人影に襲われる衝撃的なシーンからスタート。
しかしあっと言う間に暗転し、犯人が一人暮らしの女性を襲ったと言うニュースを見るつかさのシーンへ。
他人事のように物騒だと呟く主人公が同じような目に遭わないよう、プレイヤーはゲーム独自のシステム・恐怖度を調整しながら犯人を調査していく事になります。
恐怖度は紫の花で表されます。最初に1つの花と3つの蕾があり、主人公が恐ろしい、不気味な体験をする度に残りの蕾も花開いていき、それがエンディング分岐に大きな影響を及ぼします。より良いエンディングを迎える為には恐怖度を上げないこと。下手に動いてはなりません。しかし調査しなければ情報を集められない。探索の取捨選択を迫られたプレイヤーは、主人公の感じている焦燥や緊張を味わうことになるのです。
移動範囲は自宅、コンビニ、大学の3つなので、マップで迷子になりやすい方もご安心。
既に一週間ストーカー行為をされている上に、出会うキャラクター達も皆どこか引っ掛かる言動をしてくる為、にこやかに会話していても、どうしても疑心暗鬼に駆られます。が、そこが今作の面白いところでもあります。
そう長いストーリーではないのに展開や描写が丁寧かつ巧みで、密度の濃い時間が過ごせました。バッドエンドさえも楽しめてしまったのには驚き!
勿論グッドエンドやおまけも、平和の中の切なさ、前向きさが表れていて良かったです。
作中にいくつか謎解きがあるのですが、個人的には難しかったです。作者様の公式サイトに攻略が掲載されているそうなので、詰まってしまった場合は匙を投げる前にそちらを御覧ください。これはバッド・グッド問わず、最後までやるべきゲームです!
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