虹の果ての青(作者:カナタカユウ様)
あらすじ:母親と共に、自然豊かな虹織町へと旅行しにやって来た少年・リオ。
少年にはこの旅行中に成し遂げたい目的があった。
それはこの町の海岸で、贈り物にする青いヒスイを見付けること。
ほのぼのすごろく型探索ゲーム。
今作は何度もご紹介させておりますカナタカユウ様のシリーズ物、その最新作となります。単品でも十分楽しめますが、少年がヒスイを探す動機、電話相手などが一作目を踏まえた作りになっていると思ったので、個人的には一作目となるhôtel de noyerの招かれざる客人をプレイしてからがおすすめ。
ゲーム内容としては定められたマップの中、元気の値に気をつけながらヒスイを集め、トゥルーエンドを目指して人と交流・探索し、知識と幸運を上げると言ったところでしょうか。
このヒスイ探しが今回の目玉のすごろくとなっております。サイコロを転がし出た目だけマスを進み、そこにヒスイがあったらゲット。博物館のお姉さんに鑑定して貰いましょう。すごろくが珍しかったので、自分はここまででもう単純に面白かったです。
そうそう、すごろくをするには元気が必要になります。この元気を回復するアイテムがいくつかありまして、自分がその中で一番好きなのが「お母さんに電話」!お母さんとおしゃべりするだけで元気になれるだなんて、子供ってかわいいなあ…と、思わず目尻が下がってしまいました。
パステルのような柔らかな色使いで描かれる人物とマップはその見た目通り優しく、懸命にヒスイを探す少年の透明な気持ちに心洗われます。探索していると出会う不思議な絵描きさん。色々な事をお話したけれど、彼も少年のそんな無邪気なところを気に入ったのかな?と思いました。
今作はバッドエンドもそう悪くはないのですが(字面は思いっきり悪いのですが)、やはりトゥルーエンドこそ主人公リオも満足する良いエンディングなので、ゲームタイトル画面のその他→攻略ヒントを参考にして、是非トゥルーを目指していって欲しいなと思います。
いつにもまして優しく、心和む物語でした。
ダウンロードはこちらから↓